こんにちは!Nikkei223です。
今回は、「電気自動車が浸透すれば日本自動車業界が崩壊する!?」について解説したいと思います。
自動車業界といえば戦後から日本を支えてきた、日本の最重要産業ですよね。
(日本の全就業者数の1割が自動車関連企業に勤めており、製造業輸出の2割が自動車関連となるほどの基幹産業です)
そんな自動車業界が今、岐路に立たされているのです。
昨年、ダイアモンドオンラインに「EVを軽視する日本の自動車産業は「ゆでガエル死」する(参照:https://diamond.jp/articles/amp/150451)」という衝撃的なタイトルが発表されています。
それでも、
「いやいや、トヨタや日産、ホンダのような独自技術を確立したメーカーはそう簡単にはやられないでしょ!!」
こう思われている方も多いのではないでしょうか。
違います。トヨタやホンダの培った技術を転覆するような大変な事態が進行しているのです。
それが、
「自動車の家電化」
です。
簡単に言ってしまいますと、今あるガソリン自動車が電気自動車(EV)に置き換わることで、今までガソリンエンジンで培っていた技術が及ばない領域に踏み込んでしまうのです。
ちなみに、現在の家電大国はどこでしょうか。
韓国(SAMSUNG、LG)と中国(ファーウェイ、ハイアール、)、台湾(ASUS)です。
電気自動車が普及してしまえば、現在の中国・韓国系大手自動車メーカーはがっしりと手を組んで、電気自動車の市場を取りにくるでしょう。
ちなみに日本の普通自動車市場のシェア率は日系メーカーが75%以上のシェアを取っており、韓国・中国系の自動車はなかなか参入できていません。また、シェア占有率も年単位での大きな変動はありません。
今や北米でのKIA(韓国)、ヒュンダイ(中国)のシェアは7.7%を超えており、徐々にその数を伸ばしていっています。(実際にカナダにいてもKIA、ヒュンダイの車を見ることは非常に多いです)
また、みずほ銀行産業調査部が作成した資料によると、2000年の日系メーカーの先進国における占有率は72.9%でしたが、2021年予想では42.3%と約4割以上もシェアを落としているのです。
(出所:https://www.mizuho-fg.co.jp/company/activity/onethinktank/vol012/pdf/06.pdf)
もちろん、世界のこの動きにトヨタが動いていないわけがありません。
トヨタは今後の電動自動車のロードマップを公表しており、2030年には全自動車のうち10%を電動化(EV、FCV)していくということです。
(出所:日経xTECH 2018年1月15日掲載 https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/mag/15/397260/122600234/)
この発表を知った時の私の感想は、
「え、、、2030年にたった10%で大丈夫なの?」
というものです。
確かに、電気自動車の基幹技術である燃料電池に関して、日本は根幹的な技術を支えていて、技術力を持っています。
しかし、アメリカ新興自動車メーカーTESLA(テスラ)は、すべての自動車を電気自動車で生産しており、また自動運転技術開発にも積極的に取り組んでいます。
ただでさえ、法規制が厳しく開発が思うように進んでいない日本において、この技術の積み重ねの差はかなり大きなものになってしまうのではないかと、脅威に感じています。
また、政府ともに力を入れている水素自動車の普及が全く進まないのと、同様のことが起こるのではないかとも感じています。
(水素自動車の登録は2000台程、水素ステーションは全国に100基程)
トヨタ関係者から直接話を聞いた際には、「EVでは航続距離が限られているので、用途が限定されるため、現状大きな普及は期待できない」とのことでした。
それに対して私は、
「でも、その問題が解決された瞬間にガソリン車の需要は一瞬でなくなってことだよな」
と心の中で考えていました。どうなることやら。。。
このままだと、いずれ自動車産業もアジアのメーカーにシェアを奪われてしまう気がしてなりません。
現在、インドやインドネシアなどの国では日本の小型車が人気とのことですが、小型車ほど電気を用いた技術を転用しやすいため、価格帯でも下回る中国・韓国製品が席巻する日も近いのではないかと感じています。
まあ、消費者目線で考えると安くていい製品が手に入れば、どこ産でも構わないんですけどね(笑)
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回は、「電気自動車が浸透すれば日本自動車業界が崩壊する!?」について解説したいと思います。
自動車業界といえば戦後から日本を支えてきた、日本の最重要産業ですよね。
(日本の全就業者数の1割が自動車関連企業に勤めており、製造業輸出の2割が自動車関連となるほどの基幹産業です)
そんな自動車業界が今、岐路に立たされているのです。
昨年、ダイアモンドオンラインに「EVを軽視する日本の自動車産業は「ゆでガエル死」する(参照:https://diamond.jp/articles/amp/150451)」という衝撃的なタイトルが発表されています。
それでも、
「いやいや、トヨタや日産、ホンダのような独自技術を確立したメーカーはそう簡単にはやられないでしょ!!」
こう思われている方も多いのではないでしょうか。
違います。トヨタやホンダの培った技術を転覆するような大変な事態が進行しているのです。
それが、
「自動車の家電化」
です。
簡単に言ってしまいますと、今あるガソリン自動車が電気自動車(EV)に置き換わることで、今までガソリンエンジンで培っていた技術が及ばない領域に踏み込んでしまうのです。
①電気家電大国の激戦区アジア
ちなみに、現在の家電大国はどこでしょうか。
韓国(SAMSUNG、LG)と中国(ファーウェイ、ハイアール、)、台湾(ASUS)です。
電気自動車が普及してしまえば、現在の中国・韓国系大手自動車メーカーはがっしりと手を組んで、電気自動車の市場を取りにくるでしょう。
ちなみに日本の普通自動車市場のシェア率は日系メーカーが75%以上のシェアを取っており、韓国・中国系の自動車はなかなか参入できていません。また、シェア占有率も年単位での大きな変動はありません。
②日本自動車産業の現状
今や北米でのKIA(韓国)、ヒュンダイ(中国)のシェアは7.7%を超えており、徐々にその数を伸ばしていっています。(実際にカナダにいてもKIA、ヒュンダイの車を見ることは非常に多いです)
また、みずほ銀行産業調査部が作成した資料によると、2000年の日系メーカーの先進国における占有率は72.9%でしたが、2021年予想では42.3%と約4割以上もシェアを落としているのです。
(出所:https://www.mizuho-fg.co.jp/company/activity/onethinktank/vol012/pdf/06.pdf)
③トヨタの戦略
もちろん、世界のこの動きにトヨタが動いていないわけがありません。
トヨタは今後の電動自動車のロードマップを公表しており、2030年には全自動車のうち10%を電動化(EV、FCV)していくということです。
(出所:日経xTECH 2018年1月15日掲載 https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/mag/15/397260/122600234/)
この発表を知った時の私の感想は、
「え、、、2030年にたった10%で大丈夫なの?」
というものです。
確かに、電気自動車の基幹技術である燃料電池に関して、日本は根幹的な技術を支えていて、技術力を持っています。
しかし、アメリカ新興自動車メーカーTESLA(テスラ)は、すべての自動車を電気自動車で生産しており、また自動運転技術開発にも積極的に取り組んでいます。
ただでさえ、法規制が厳しく開発が思うように進んでいない日本において、この技術の積み重ねの差はかなり大きなものになってしまうのではないかと、脅威に感じています。
また、政府ともに力を入れている水素自動車の普及が全く進まないのと、同様のことが起こるのではないかとも感じています。
(水素自動車の登録は2000台程、水素ステーションは全国に100基程)
トヨタ関係者から直接話を聞いた際には、「EVでは航続距離が限られているので、用途が限定されるため、現状大きな普及は期待できない」とのことでした。
それに対して私は、
「でも、その問題が解決された瞬間にガソリン車の需要は一瞬でなくなってことだよな」
と心の中で考えていました。どうなることやら。。。
④最後に
このままだと、いずれ自動車産業もアジアのメーカーにシェアを奪われてしまう気がしてなりません。
現在、インドやインドネシアなどの国では日本の小型車が人気とのことですが、小型車ほど電気を用いた技術を転用しやすいため、価格帯でも下回る中国・韓国製品が席巻する日も近いのではないかと感じています。
まあ、消費者目線で考えると安くていい製品が手に入れば、どこ産でも構わないんですけどね(笑)
最後までご覧いただきありがとうございました。